回路を作成するときに役立つと思い、オシロスコープを購入しました。
オシロスコープは、入力信号(電圧)の時間の経過での変化を確認することが出来る測定器です。
HDS200シリーズの基本情報
HDS200シリーズはamazonで購入することが出来ます。
amazonで購入する場合は、販売元がamazonかOWON公式オンラインストアであることを確認します。
それ以外の販売元で購入した場合(並行輸入品等)は、3年保証が適用されません。
モデルごとの違い
HDS200シリーズは、OWONというメーカーが発売しているハンディオシロスコープです。複数のモデルがあり、測定できる周波数帯域、波形発生器の有無に違いがあります。
今回は波形発生器が付属している、HDS242Sを購入しました。
HDS200シリーズは、オシロスコープ以外にもマルチメーターの機能も備えています。
より詳しい仕様は、OWON公式サイトで確認できます。
↓OWON公式サイト
HDS200シリーズ 2チャンネル デジタル・オシロスコープ (owon.co.jp)
HDS242Sの外観
本体の上部にオシロスコープ入力(2チャンネル)、波形ジェネレーター出力があります。
本体右側面には、プローブの校正用信号出力端子とUSB Type-Cのインターフェースがあります。
USB Type-Cのインターフェースは本体の充電、PCとの通信接続用に使用出来ます。
液晶は3.5インチ(320×240)高解像度TFTカラー液晶です。
4400Ahのリチウムイオン電池を搭載し、約6時間の連続動作が可能になっています。
HDS242Sの付属品
HDS242S本体以外に下記の付属品が付属しています。
購入時に付属しているクイックガイドは英語版ですが、OWON公式サイトで日本語版をダウンロードすることが出来ます。
・ソフトケース
・USBケーブル(Type-C ↔ Type-B) 1本
・パッシブ・プローブ 1本
・プローブ調整治具 1個
・クイック・ガイド 1冊 (英語版のみ付属。日本語マニュアルはOWON公式サイトでダウンロードできます。)
・ワニ口クリップ・ケーブル 2本 (波形発生器が付いているモデルは2本、付いていないモデルは1本付属しています。)
・マルチメーター・テストリード 1セット(赤1本、黒1本)
実際に使用してみる
・プローブの調整
1.オシロスコープ本体の電源を入れ、プローブをCH1に接続します。
オシロスコープ本体、プローブの減衰比は10xに設定します。
2.プローブのフックチップとグラウンドクリップをプローブ補償端子に接続します。
3.オシロスコープ本体にあるAutoキーを押すと、数秒後に方形波(1kHz / 3.3Vpp)が表示されます。
この時、表示された波形を確認し必要があればプローブの調整ねじを回し調整を行います。
(付属しているプローブでは、特に調整は必要ありませんでした。)
・信号を測定してみる
クリッピング回路での信号の測定を行ってみました。
入力信号は、HDS242Sの波形発生器を使用してみました。
下の画像の設定画面で入力した波形の種類、周波数などを設定します。
オシロスコープの測定は基本的に「Auto」キーを押すと、自動でレンジなどが調整され液晶画面に表示されます。
測定の設定を手動で調整したい場合は、各項目に対応したキーを押してから矢印キーを押すことで調整をすることが出来ます。
ちなみに測定を行った波形は、画像ファイルとして最大4データ分を保存することが出来ます。
保存したデータはUSBケーブルを使用することでパソコンに取り込むことが出来ます。
下の画像はクリッピング回路を通る前後の信号の波形です。
クリップ回路を通ると波形の頂の部分が潰れていることが確認できました。
・マルチメーターを使用してみる
HDS200シリーズは、マルチメーターとしても使用出来るため手元にある部品を測定してみました。
測定してみた結果、取扱説明書に記載されている精度で問題なく測定が出来ています。
使用してみた感想は測定項目はボタン1つで切り替えができ、測定レンジはAutoを使用することで自動で合わせることが出来るため、簡単に測定を行うことが出来ます。
付属しているテストリードは抵抗などを部品単体で測定しようとすると測定がし難いため、その場合はワニ口のテストリードを別途購入して使用したほうが良いと感じました。
ただ回路の一部を測定する場合は、付属のテストリードの形でも問題なく測定が出来ます。
HDS242Sの評価まとめ
HDS242Sを使用してみた感想をまとめます。
HDS200シリーズはハンディオシロスコープのため、持ち運びが容易で電源が近くにない場所でも測定が可能です。また、設置場所を固定する必要がない為作業スペースを広く確保することが出来ます。
その為持ち運びが必要な方や、たまにしかオシロスコープを使用しない方などにおすすめです。
使ってみた感想としては測定の設定を調整するために、対応するキーを押してから行う必要がある為慣れが必要かなと感じました。しかし操作方法に慣れてしまえばそこまで気にはならなくなります。