エフェクター作成に必要な道具
・はんだごて
基盤に部品を取り付ける(はんだ付け)時に使用する道具です。
はんだごてで、はんだを溶かすことにより部品を取り付けます。
電子工作などで使用する場合は、消費電力が20~30wの物が適切とされています。
・こて台
はんだごてを置く台です。
差し込むタイプが安定して置くことが出来ておすすめです。
こて台には、はんだごての先に付着したはんだやごみを取り除く為にスポンジや金属ワイヤーが基本的に付属しています。
(左の写真は金属ワイヤータイプです。)
水を浸み込ませて使用するスポンジタイプに対して、金属ワイヤーで取り除くタイプはハンダごての温度が下がらないメリットがあります。
・はんだ
部品を基盤にはんだ付けする際に使用します。
すず(Sn)と鉛(Pb)の合金で、用途によって混合率が異なります。
電子部品のはんだ付けには、60Sn(Sn 60%, Pb 40%)のはんだがよく使われます。
金属表面に酸化膜や油などがあるとはんだ付けが妨げらる為、ヤニ入りはんだを使用します。
・はんだ吸収線
はんだの量が多かったり、部品を取り外す時などに使用します。
はんだを吸収し取り除くことが出来ます。
・電動ドリル
エフェクターケースに穴を開けるときに使用します。
ドリルの刃は、金属に対応したものを使用します。
穴を開ける時は、サイズの小さい刃から使用し、徐々に穴を大きくしていきます。
作業スペースが限られる場合は、バッテリー式のほうが作業がしやすいです。
・ポンチ
エフェクターケースに穴を開ける時に使用します。
ドリルで穴を開ける前に、ポンチを使用して誘導穴(小さな凹み)を開けます。
誘導穴を開ける事で刃先が逃げず、きれいに穴を開けることが出来ます。
一般的なポンチは、誘導穴を開ける位置に先端を当て、頭の部分をハンマーで叩いて使用します。
ハンマーを使用せずに穴を開けることが出来る、オートポンチがおすすめです。
・リーマ
電動ドリルで開けた穴を広げたり、穴の形状を整えたりする時に使用します。
電動ドリルの刃は、セットで売られているのは直径10mmまでの物が大半の為リーマの最大穴あけサイズは、10mmより大きいものを選ぶのがおすすめです。
(左の写真は最大穴あけサイズ14mm。
基本的な部品を取り付けるには十分だと思います。)
・アクリルカッター
基盤を目的のサイズに切り取るときに使用します。
使用方法は、アクリルカッターで少しずつ基盤に溝をつけていきます。
基盤の厚みの半分くらいまでになれば、力を加えて基盤を折ることで
分けることが出来ます。
・ソケットレンチ
エフェクターケースに部品を取り付ける際に使用します。
ソケットの種類によっては、部品に干渉して締め付け辛い場合があるため、長めのソケットを購入しておくと良いです。
・ノギス
取り付ける部品の直径を測るときに使用します。
定規で測定するよりも正確に測定することが出来ます。
・ヒートクリップ
熱に弱い部品のはんだ付けを行うときに使用します。
部品のリード線などに取り付けることで、ヒートクリップに熱が逃げ、部品に熱が伝わり難くします。
・ペンチ
部品のリード線を曲げたりするときに使用します。
細かい作業をする事が多いため、ペンチの先が細いものがおすすめです。
・ニッパー
配線や余った部品のリード線を切断するときに使用します。
ペンチ同様に先が細いものがおすすめです。
エフェクター作成に便利な道具
・ヘルピングハンズ
はんだ付けを行うとき基盤を固定させるときに使用します。
ヘルピングハンズが無くてもはんだ付けは出来ますが、基盤が安定せずはんだ付けしづらくなる為、おすすめです。
・テスター
回路の導通確認の他、電流値や電圧の測定を行うことが出来ます。
テスターがあると、作成した回路がうまく動作していないときの確認が楽になります。
・やすり
穴を開けたときのバリ(金属を加工した時に出来る出っ張り)を取り除くときに使用します。
曲面、平面に使用できる半丸やすりがおすすめです。
バリをそのままにしておくと手を切ってしまうことがあるため、
やすりで取り除きます。
また、部品の取り付け面を平らにする事で、
しっかりと締め付けることが出来ます。
・カッターマット
・ワイヤーストリッパー
配線の被覆を剥くときに使用します。
ニッパーなどを使用して剥くことも可能ですが、ワイヤーストリッパーを使用すると楽に剝くことが出来ます。