エフェクター回路テスト機の作成③

エフェクターの作り方

この記事では、エフェクター回路テスト機の配線についてまとめています。

前面パネルの配線を取り付ける

アース(-)の線を取り付ける

図アースの通りに、アース(-)の線の配線を行います。
片側しか取り付けを行っていない配線は10cm程度の長さで取り付けます。

LEDとステレオジャックを繋ぐ線は、LEDの足を使用して取り付けます。
右の図のように、LEDの足が短絡しないように、熱圧縮チューブを使用して取り付けます。

熱圧縮チューブは、部品の足に通した後はんだごてで熱すると
チューブが縮み固定することが出来ます。

ステレオジャックに片側のみ取り付けを行っている箇所は、ブレッドボードに接続するため、ピンを取り付けます。

ピンに配線を巻き付けて、はんだ付けを行って取り付けます。(ピンはジャンプワイヤーについているピンを引き抜いて使用しています。)

はんだ付けだけでは、付け根の部分が折れやすかったため、絶縁テープを巻き付けて補強しています。


スピーカの-に片側のみ取り付けている配線は、後で基盤に取り付けを行います。

信号用の線を取り付ける

ギターからの信号が通る配線を行います。
図の白と黄土色の線の配線を行います。

ステレオジャックからトグルSWへの配線の間には、電解コンデンサを取り付けます。(電解コンデンサの+側がステレオジャック側になるように取り付けます。)

電解コンデンサは熱に弱いため、ヒートクリップを使用しながらはんだ付けを行います。

片側しか取り付けを行っていない配線は20cm程度の長さで取り付けます。
一番上のトグルSWの片側のみ取り付けている配線は、ブレッドボードに接続するため、端にピンを取り付けます。

残りの片側しか取り付けていない配線は、あとで基盤に取り付けを行います。

電源(+)の線を取り付ける

電源(+)の線の配線を行います。
図の赤色の配線を行います。

片側しか取り付けを行っていない配線は20cm程度の長さで取り付けます。

LEDに取り付けている配線は、あとで基盤に取りつけを行います。

残りの片側のみ取り付けている配線はブレッドボードに取り付けるため、片側にはピンを取り付けます。

背面パネルの配線を取り付ける

DCジャックに、写真のように配線を行います。
外側の端子が+(写真の赤い線)、中央からの端子が-(写真の黒い線)です。
配線は10cm程度の長さで取り付けます。

-側の線は、ブレッドボードに取り付けるため、片側にピンを取り付けます。
+側の線は、後で基盤に取り付けます。

使用しているACアダプターなどによって、+・-の向きが逆になる可能性もあるため、事前にテスターで向きを確認すると、付け直す手間が省けます。
テスターの使い方は、リンク記事で説明しています。↓

電源部分の回路を作成する

電源回路の配線図・説明

1枚目は基盤の表から見た図、2枚目は裏から見た図です。

部品を取り付ける時は、裏から見た図の通りにはんだ付けを行います。

電解コンデンサは、電源を安定して供給する為に使用しています。
整流用ダイオードは、電源のプラス・マイナスが逆のACアダプターを使用した場合に回路が故障しない為に使用しています。

今回のテスト機では、4.5Vの電源を使用出来るようにする為、抵抗器を使用して4.5Vに調整しています。

出力電圧の計算方法

出力される電圧は、下記の計算式を使うことで求めることができます。

今回の回路を例に計算すると、9[V] ✖ 10[Ω]/(10[Ω]+10[Ω]) = 4.5[V] となります。

ユニバーサル基盤をカットする

ユニバーサル基盤を、必要なサイズにカットします。
アクリルカッターを使用して、ユニバーサル基盤に溝を彫ります。
半分程まで溝を彫れば、力を加えて折ります。

カットした後は、アクリルカッターの刃の背を使ってバリを除去します。

写真では10×8でカットしていますが、もう少し広くカットしておくと、はんだ付けをする時に作業がしやすくなります。

部品をはんだ付けする

配線図を参考にはんだ付けを行います。
図の白い線の部分は、部品の足を折り曲げて作ります。
(足の折り曲げだけで作れない部分は、不要な部分をカットした足を使用して作ります。)

「9V電源(+)」、「4.5V電源(+)」、「(-)」の3つの線は、ブレッドボードに接続するため、片側にピンを取り付けます。

抵抗器など高さが低いものから、はんだ付けを行うと作業がしやすいです。
電解コンデンサ、整流用ダイオードは取り付ける向きを間違えない様に注意してください。

Point

抵抗器やダイオードは、写真のように立てることで必要なスペースを減らすことが出来ます。

アンプ回路を作成する

アンプ回路の配線図・説明

1枚目は基盤の表から見た図、2枚目は裏から見た図です。

この回路は、オーディオアンプのLM386Gのデータシートに記載されている回路を、ほぼそのままに作成してます。

ユニバーサル基盤をカットする

前述した手順で、ユニバーサル基盤をカットします。
10×13のサイズでカットしていますが、もう少し広いサイズでカットするとはんだ付けがしやすくなります。

部品をはんだ付けする

配線図を参考にはんだ付けを行います。
図の白い線の部分は、部品の足を折り曲げて作ります。
(足の折り曲げだけで作れない部分は、不要な部分をカットした足を使用して作ります。)

「ブレッドボード(-)」には、ブレッドボードに取り付けられるように、片側にピンを取り付けます。

オーディオアンプは、熱に弱いためICソケットを基盤にはんだ付けを行います。
オーディオアンプは、ICソケットに差し込んで使用します。

残りの配線を行う

写真を参考に、残りの配線をブレッドボードに接続すれば完成です。
残っている2本の配線は、SW側が音声信号の入り、可変抵抗器側が音声信号の出口になります。
テストしたい回路の入力側と出力側に接続して使用します。

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