エフェクター回路テスト機の作成①

この記事では、ブレッドボードの説明とエフェクター回路テスト機の概要について記載します。

回路のテストに便利なブレッドボード

回路の動作テストを行う場合、ブレッドボードを使用します。
ブレッドボードを使用する事で、はんだ付けを行わずに回路を作成することが出来ます。その為、部品の入れ替えが簡単にでき、テストに最適です。

ブレッドボードの構造

ブレッドボードのアルファベットが表記されている列は、それぞれの縦方向に1枚の金属板が入っています。

電源を接続する列は、横方向に１枚の金属板が入っています。１か所に接続すると１列すべてに電気が流れることになります。その為、電気を分配･収集することが出来ます。

ブレッドボードの使用例

×の例では、部品の接続部が同じ金属板に接続している事になるため、他の部品と接続が出来ません。

〇の例の様に、部品の接続部が別の金属板に接続されるようにします。別の金属板に接続することで、ほかの部品と接続することが出来ます。

サンハヤト SAD-101 ニューブレッドボード

特徴・キャッチコピー ・電子部品をさすだけで実験回路が作れます。 ・IC・抵抗・コンデンサ・ジャンプワイヤなどの部品を差し込むだけで試作回路が組立てられ、ハンダ付が不要なので部品を痛める事がありません。 ・試作した電子回路をすぐに実配線し、...

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エフェクター回路テスト機の概要

ブレッドボードのみでも回路の確認は出来ますが、ステレオジャックなどを取り付けるとごちゃっとした見た目になる為、テスト機の作成を行いました。

エフェクター回路テスト機の構成

①電源LED
　電源が通電していることを確認する為のLEDです。

②INPUT
　ギターからのシールドケーブルを接続する為のジャックです。

③OUTPUT
　アンプへ接続するシールドを接続する為のジャックです。

④BYPASS切り替えSW(スイッチ)
　INPUTからの信号をブレッドボードを経由するか、経由せずに出力するかを切り替えるSWです。

⑤4.5V電源SW(スイッチ)
　テスト装置では、電圧9Vの電源を使用します。
　このSWは、電圧を9Vから4.5Vに調整した電源を使用するか選択するための物です。
　必要な時にブレッドボード上で配線を行い4.5Vに調整する場合、このSWは必要ありません。

⑥ボリューム調整用ノブ
　アンプ or スピーカーへ出力する信号(音)の大きさを調節するためのノブです。

⑦OUTPUT切り替えSW
　出力する信号をOUTPUTジャックかスピーカーのどちらで出力するかを切り替えるためのSWです。
　スピーカーを取り付けない場合は、このSWを取り付ける必要はありません。

⑧スピーカー
　INPUTからの信号を出力します。
　OUTPUTジャックからアンプへ接続する方法でしか使用しない場合は、スピーカーを取り付ける必要はありません。

INPUTジャックから入力される信号の簡単な流れは、下図の通りです。

使用部品一覧

今回のテスト装置では以下の部品を使用しています。
電子部品は、秋月電子通商の通販にて購入。
スピーカーを取り付けない場合は、スピーカー用と記載されている部品は不要です。

テスト機の本体には、アルミ板を使用しています。
(300×400mm(厚み1mm)、300×400mm(厚み0.5mm))