歪みエフェクターの作成

エフェクターの作り方

この記事では、歪みエフェクターの作成ついてまとめています。

まず、下図のように穴を開ける箇所にポンチで印を付けます。
使用する部品によって、サイズがが異なるため実際に部品が干渉しないか確認しながら作業を行います。

ポンチで印を付けた箇所に、ドリルで穴を開けていきます。
部品のサイズより大きくならないように、少しずつ穴を開けていき最後はリーマーを使用して、大きさを調整します。

LEDの取り付ける穴は、半分だけ穴を大きくした状態にしておくとLEDが飛び出さずに取り付けることができます。

LEDを取り付けます。穴に取り付けたらグルーガンで固定します。
LEDの+(足の長いほう)が上側になるように取り付けます。

DCジャックを取り付けます。取り付け後、DCジャックの+,-を向きをテスターで確認を行います。電源アダプターを繋ぎ通電する状態で、
確認を行います。

DCジャックを取り付けます。取り付け後、DCジャックの+,-を向きをテスターで確認を行います。DCジャックの+側の端子に、LEDの+側の足をはんだ付けで固定します。
ショート防止の為、はんだ付けを行う前に熱圧縮チューブを通します。
はんだ付け後、圧縮チューブをはんだごてで軽く当て熱圧縮チューブを固定します。

小型ボリュームを取り付ける前に、端子に配線を取り付けます。写真では配線が短いですが、ケースの外側で基盤を取り付ける事が出来る長さで取り付けると後々楽に作業が出来ます。
配線を取り付けるときは、予備はんだを行うと作業がしやすくなります。

配線取り付け後、小型ボリュームをケースに取り付けます。
右から100kΩ、1MΩ、20kΩの順で取り付けています。

ステレオジャックのTIP,GND端子に配線を取り付けます。
片方のDCジャックのGND端子は、マイナス側に届くように配線を長く取り付けます。
もう片方は、フットスイッチに取り付けるため短めに取り付けます。
TIP端子は、どちらをフットスイッチに取り付ける為、短めに取り付けます。

ステレオジャックとフットスイッチをケースに取り付けます。
取り付け後、ステレオジャック、LEDの-側、フットスイッチに配線をはんだ付けで固定します。
×印をつけている配線は間違いのため、無視します。

フットSWに取り付けている抵抗値は100Ωを使用しています。

LEDの取り付けに使用する抵抗は、LEDの仕様に合った抵抗を取り付けます。

トグルSWも配線をはんだ付けした後、ケースに取り付けます。

フットSWの配線を行うときは、接点の向きを確認し間違えないように注意します。

3回路2接点フットスイッチ配線

LEDの足の取り付けは、配線が取れにくくなるように引っかけてからはんだ付けをします。
はんだ付け後、ショートしないように圧縮チューブで蔽います。

約6×4.8cmのサイズにカットしたユニバーサル基盤を使用します。
ユニバーサル基盤をカットするときには、アクリルカッターを使用します。

ユニバーサル基盤の用意が出来れば、図のように部品のはんだ付けを行います。
図にある丸印は、後で配線を取り付ける箇所になります。

歪みエフェクター回路_作成例

今回の回路では、非反転増幅回路を用いて信号の増幅を行っています。増幅した信号がクリッピング回路を通ることで音が歪みます。
非反転増幅回路で使用する抵抗器の大きさを変えることで、増幅率を変えることが出来ます。
小型ボリュームを取り付けることで、抵抗の大きさが変えれるようになり、音の歪みが変化します。
増幅率は、以下の式で求めることが出来ます。小型ボリュームは、R2の値と足して計算を行います。

非反転増幅回路での増幅率の求め方

写真は基盤のはんだ付けが終わった状態になります。
トランジスタ、オペアンプは熱に弱いためソケットを取り付け、ソケットに差し込んで取り付けます。
ダイオードにもソケットを取り付けると、部品の付け替えが出来るようになります。

電解コンデンサーを取り付けるときには、熱で壊れないようにヒートクリップを使用して取り付けます。

部品の取り付けが終われば、ソケットにトランジスタ、オペアンプを取り付けます。
取り付ける際には、部品の取り付け向きに注意します。(取り付け方向が違うと回路が動作しません。)

取り付け向きがわからないときは、データシートを確認します。

基盤とSW類を配線します。
図のように配線を行います。

最後に残った部分の配線を行います。

配線の取り付けが終われば、基盤をケース内に収納します。
基盤の回路部分がケースなどの金属部分に触れると、ショートし正常に動作しなくなります。
そのため、回路部分触れそうな所に絶縁テープなどを張り付け、回路がショートしないようにします。

作成が終われば、実際にエフェクターを使用して問題なく動作しているかを確認します。
音が出ていなければ、はんだ付けに不具合が無いかなどを確認していき原因を探して修正を行います。
トランジスタやオペアンプの取り付け向きが違うと音が出ないため、向きがあっているかも確認します。

今回作成したエフェクターは音が歪むことはできましたが、歪みの調整がしづらいなど改善が多いものになりました。
この記事を参考に作成を行う場合は、そういった点の改良を行ってから作成に取り掛かるとよいと思います。

歪みエフェクターの作成についてのより詳しく知るには、下記リンクの本がおすすめです。
エフェクターの作成に関して役立つ内容が記載されています。

回路図で音を読み解く! ギター・エフェクターとアンプの秘密がわかる本 (リットーミュージック)
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